ダイビング中に起こるかもしれない『窒素酔い』ってなに!?
こんにちは!
ダイビングスクールアズール梅田店のカワモです😊
スキューバダイビングでは、安全に潜ると、水中の世界を堪能できて、色んな生き物に出会えて、特別な時間を過ごせますが、知識を全く知らないと、潜水障害を引き起こす可能性があります。
今回はダイビング中に引き起こされる、潜水障害のひとつ『窒素酔い』について紹介していこうと思います👍
窒素酔いとは??
みなさん、お酒を飲みすぎて酔っぱらった経験があると思います。
酔っぱらうと、人それぞれ症状がでますよね。。
テンションがいつもの倍高くなったり、判断力が落ちたり、暴力的になったり、行動がおかしくなったり。。
超簡単に伝えると、窒素酔いになったら、水中で酔っぱらいになってしまいます💦
窒素酔いの原因は!?
なぜ水中で酔っぱらってしまうのか。。
窒素酔いの原因は、高濃度の窒素を吸ってしまう事です。
ダイビングでは、ライセンスのランクによりますが、水深40mまで潜ることができます。
深く潜れば潜るほど、圧力が大きくなってくるので、吸っているタンクの中身の空気(窒素80%酸素20%)の割合も倍になっていきます。
例えば、陸上では1気圧(窒素0.8気圧+酸素0.2気圧)かかってきているところが、水深10mにいくと2気圧になるので、窒素が1.6気圧+酸素が0.4気圧になります。
水深20mにいくと、3気圧になるので、窒素が0.8の3倍の2.4気圧+酸素が0.2の3倍で0.6になります。
水深30mまでいくと、4気圧になるので4倍して、窒素が3.2気圧と酸素が0.8気圧になります。
水深30mまでいくと陸上と比べて、4倍の窒素を吸う事になります◎
深いところに居続けると、体内に濃い濃度の窒素が吸収されていきます。これが窒素酔いになる原因とされています。
窒素酔いになるとどうなるの!?
窒素酔いになると、先程も紹介した通り、酔っぱらったときと同じ症状になります。
主に出てくる症状は、、、
・テンションが高くなる
・注意力散漫
・思考力低下
・不安に襲われる
・深く潜っていこうとする
・ぼっーとしてしまう
などなど。人によっては様々な症状が現れます◎
中には、身に付けているマスクや呼吸源をいきなり取ってしまうということも。。バディーが急にそんなことをし始めたら、こっちもパニックなりますよね。。。
窒素酔いにかかっている本人は、窒素酔いになっている自覚がないそうで、タンクの中の空気が少ないのに陸上に上がろうとしなかったり、行動があきらかにおかしいので、周りはすぐに気づくと思います。
窒素酔いになってしまったら、どうすればいい??
陸上の酔っぱらいの介抱は大変ですが、水中の酔っぱらいは思ったより簡単にできます◎
窒素酔いになってしまったら、本人は自覚がないのでバディー、もしくはインストラクターやガイドが助けてあげます。
窒素酔いの原因としては、濃い濃度の窒素を吸ってしまっているので、窒素の濃度が濃くはない水深まで、引き上げることが大切です。
大体水深が18mより浅い水深まで引き上げていきます◎
そうすると自然に症状が落ち着いてきて、普通の状態に戻っていきます。
窒素酔いにならないためには。。
窒素酔いは、なりやすい人もいれば、なりにくい人もいます。
あとは、その時の体調によっても変わってきます。
ダイビング前日に、飲みすぎたり、寝不足だったり、体調がすぐれなかったりすると、窒素酔いになりやすいと言われています。
窒素酔いにならないためのにも、ダイビングの前日はお酒を控えて、睡眠をしっかりとることが大切です◎
ダイビング中に頭がぼーっとしてきたら、窒素酔いの前兆なので、ぼーっとしてきたら水深を上げて窒素酔いがひどくなっていくことを予防しましょう。
窒素酔いについての豆知識
ここで、ちょこっと窒素酔いに関する豆知識!
みなさん、マティーニというお酒をご存じですか??
お酒が好きな方はご存じかもですが、アルコール度数が強めのジンベースのカクテルです!
ちなみに、ダイビングで深く潜っていくと、、、
水深20m~30m潜ると、マティーニ2杯分。
水深30m~40m潜ると、マティーニ3杯分。
水深40mを超えると、マティーニ4杯~分飲んでいる思考力になるそうです、、
(マティーニの法則)
実際、マティーニを何杯も飲んだら、まだまだ飲める!という方もいれば、ゲームオーバーな方もいると思います。。
カワモは速攻ゲームオーバーです。。。(笑)
実際お酒が強いから、窒素酔いになりにくい、お酒に弱いからなりやすいとは関係なく、窒素酔いに関しては、体質です。
体が大きい方や、水中で浮力が取れず、空気が足りなくて水中でバタバタしてしまう方はなりやすいと言われています。。
まとめ
ダイビングは楽しい反面、このような窒素酔いという潜水障害が引き起こされる可能性もあります◎
ダイビングを楽しむためにも、潜水障害の知識を増やして安全にダイビングしていきましょう◎