こんにちは！ダイビングスクール アズール梅田の大庭です！

これから寒くなる時期のスキューバダイビングに欠かせないアイテム、ドライスーツ！

ドライスーツを着てダイビング中、水没していないのに「寒い！」なんてこと、なったことはありませんか？

それは、スーツ内に着ているインナーや、使い方に問題があるかもしれません。

今日はダイビングインストラクターの私が考える、ドライスーツを着ていて寒い原因と対策をご紹介します。

 

寒くなる原因と対策

寒い原因はいくつかありますが、大きく2つに分けて説明していきます。

 

原因①そもそもインナーが薄い

 

ドライスーツは、服の上から着用するダイビング用スーツで潜るアイテム。

中に何を着るか？によっても水中での快適さ、あたたかさは変わります！

 

対策：時期・水温によって適切なインナーを着よう

例えば、５月や６月の気温が上昇し始めた季節。

水中はまだ寒いので、２ピースのウェットを着ない限りはドライスーツの着用はおススメ（本州の場合）

ダイビングを始めたての方は特に、この季節は「ウェットスーツかな？」と思っちゃいがちですが、断然ドライスーツです。

ただ陸上は天気がいいとアツかったりするので、

上半身：長そでロンT１枚や、半そでＴシャツ１枚

下半身：薄手のズボン１枚、またはレギンスに薄手の短パン

こんな格好で充分です。寒がりさんは、調整できるように＋１枚、予備で服を持っていくのもアリですね！

 

そして問題は、わかりやすく寒い１２月～３月。

何を何枚着ればいいのか？

ドライスーツのインナーは、たくさん着こめば着込むほど実はウエイトも増やさなければいけないので、極力重ね着はしないほうがいいのです。

薄手＆あったかいという服が最適！

 

家にある服で代用するならば、ユニクロのヒートテックや極暖。

しかし寒すぎる場合は、これらを何枚重ね着したらいいのか？ってのも、悩みどころです。

 

便利なことにドライスーツ専用のインナーなるものが、実は存在しています。

参照：World dive→https://www.worlddive.co.jp/catalog/

結局、インナーに何を何枚着たらいいのかわからない！という場合は、とりあえず専用インナーさえあれば、大丈夫です。

 

NGな服：ドライスーツのインナーには、おすすめしない服が存在

・お出かけするときに着るオシャレ服→ファスナーを閉めるときに破れることがある。

・ハイネック→ドライスーツの首周りの防水機能を阻害してしまう

・フリースやニット素材→浮力が強すぎてウェイトがいっぱい必要

・フード付き→ファスナーが閉めにくく、使わないフードのせいで余分な浮力が増える

・ラッシュガード→水着の上から着るUVカット目的の服の為、保温機能一切なし。

 

原因②ドライスーツに空気が入ってない

これは、よくある寒さの原因です！

ドライスーツの保温機能とは、スーツ内の空気がありきなんです。

↓こんな仕組み。

海水の冷たさは、ドライスーツの中の空気の層がシャットダウンしてくれるのです。

インナーを増やすと空気の層も増えるので、あたたかさが増すというわけです！

 

そして深く潜れば潜るほど、スーツ内の空気は圧縮される（減る）ため、どんどん寒くなります。

スーツ内の空気が減るとなぜ寒いのか？

↓こんな仕組み

空気が無い！冷たい海水と肌の距離が遠い！いくら体温が高くても、３０～５０分水中にいれば体はだんだん冷えてきちゃいます。

服を重ね着しても、服の生地が含む空気でさえ圧縮されてしまうので、どのみち寒くなります。

 

対策：スーツに空気を入れよう

これしかないです。

このようにスーツにたくさんのシワができていると、ちょっと空気が足りていないかもですね。

ドライスーツに吸排気の機能がついてるのは、水圧によるスクイズ（しめつけ）を防ぐためでもありますが、同時に保温機能も兼ね備えてますので、少しでもスクイズを感じたら、こまめに少しずつ、スーツ内に給気をしましょう。

また空気を入れなかったら、しめつけや寒さがあるだけでなく、シワやバルブの跡（内出血）がついてしまったり、バルブから海水が逆流して水没してしまう原因にもなりかねません。

 

ドライスーツの胸部に、給気ボタンはついてます。

慣れてないうちはダイビング前の陸上、スーツ着用時に給気と排気の操作方法は確認しておきましょう！

 

ドライスーツは慣れると超快適なアイテムです！

適切なインナーを着て、適度に空気を入れ、ストレスフリーでこれからの時期のダイビングをたのしみましょう！